全国各園での研修から - SIあそびへのいざない

コンテンツに移動します

全国各園での研修から

 全国各園での研修から





『SIあそび』研修センター代表 白濱洋征
  北海道・釧路、帯広での研修から
2020年8月2日~4日

8月2日()、3日()SIあそび研修センター代表白濱洋征は釧路市釧路学園(伊原明理事長わかばフレンド幼稚園、みはらフレンド幼稚園、愛国フレンド幼稚園)3園合同初任者研修会に招かれ講義しました。
釧路市内ではこの3園が、園児数をはじめとして他園を圧倒しているだけでなく、SIあそびにも絶大な信頼があります。
同学園は35年にわたって「SIあそび」を実施していますが、道東の地理的な条件から北海道地区の研修会には参加せず、毎年4月、6月、9月に学園単独の研修会を重ねてきました。
今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で4月と6月の研修会がひらけなかったため、夏休み直前に2日間の研修会を設けることになったものです。この日は5人の新人教諭と3人の2年目の教諭が研修に臨みました。
例年はまず講師(私)が児童たちを前に実際にモデル授業を行い、それを分析しながら学びをすすめるのですが、今回は、以前収録した私の保育ビデオをもとに講義することにしました。
 
                                 (伊原理事長・研修参加のみなさんとともに)
今回は、広い遊戯室を会場に、全員マスク着用、「ソーシャルディスタンス」を意識して着席という、これまでとは違った教室風景となりました。
新人のみなさんは、先輩教諭の保育を「手本」に、6月から「SIあそび」に取り組んできたということで、すでに6~7回「SIあそび」の実際を体験しているということでした。
「どうですか、子どもたちは楽しく取り組んでいますか?先生方にとって『SIってなんだか気が重いなぁ、嫌だなぁ、なんでこんな設定保育をさせられるのかという気持ちになることはないですか?子どもたちと一緒に楽しいと思える教室になっていますか?」と、まさに開口一番、問いかけました。
そうしたら、みなさんからそろって「楽しい!」という答えが返ってきました。
「『今日はSI あそびをします』というと『やったあ!』と子供たちが声をあげる」「『SIいつやるの』って子どもたちから聞かれることも…」と新人の先生方。うれしくなるとともに、先輩の先生方が「SIあそび」の指導の根幹をしっかり捉えて伝えるべきはしっかり伝えてくださっていることに心打たれました。
「コロナウイルス禍」で思うように研修活動に臨めない状況にあるだけに、こうして実際にみなさんとお会いして生きた「ことば」に触れると、「ああ、来てよかった!」と本当に胸が熱くなるのでした。加えて、長く「SIあそび」教育に携わってきた私の「SI」への思いをさらに強くすることになりました。
2日間の研修後に書いていただいた「感想・レポート」にはみなさんの実感が綴られていて、読み返す講師の私も感動を新たにするばかりです。すべてをご紹介できないのですが、少しピックアップしておきます(一部要約、文責筆者)。
・「自分で答えを出すあたま」を育てるという「SIあそび」がめざす目的がより明確に理解できた。
・人より早く、たくさん、上手にという競争原理ではなく、まず自分で気づき、考え、判断する、そして考えることを楽しむ、そんな、子どもたちの「考える姿勢」を大事にして、受け入れる保育をめざしたい。
・できた、できないという結果ではなく、過程を重視した言葉かけや援助をするということが最も重要な視点だと気づいた。このことを、日常の保育でもぜひ生かしていきたい。
・子どもの気持ちに寄り添う、待つ、関心をもって見守ることの大切さがわかった。時間に追われる普段の保育ではなかなかできないことだが、それだけに、「SIあそび」の時間にはできるように「意識改革」に努力したい。
・「おもしろい」「楽しい」「うれしい」という子どもの気持ちの原点を常に大切にして子どもの行動を見つめ直そうと思った。
・保育者の使命の重さ、大きさに気づかされた。
こうして振り返る時、新型コロナ禍の中、足を運んで本当によかったと思うとともに、感染拡大に細心の注意を払わなければならない厳しい状況の中で「研修」を実施する決断をされた伊原明先生はじめ教員・職員のみなさんにこころからの感謝と敬意の念を抱いたのでした。

釧路に続く8月4日は帯広市帯広学園(遠藤崇浩理事長第一いずみ幼稚園、帯西幼稚園で2園合同の夏期合同研修会に臨みました。
北の大地と大空!雄大な十勝平野の中心にひらけた帯広市の西部に位置する帯広学園は2015年に「SIあそび」全国設置者・園長研修会を開催したところです。緑の芝生と白樺の林、まるで絵本に出てきそうな園舎のたたずまいは都会から訪れる人のあこがれの的でもあります。
  
同学園での「SIあそび」は18年目を迎えました。開園以来夏に近隣の「保養地」などで宿泊研修を行ってきましたが、コロナ禍の今年は宿泊を取りやめて2日間の研修に切り替えて開催されました。参加は両園からおよそ40人、私は2日目の午後、講義を担当することになりました。
午後の講義に先立って午前、理事長の遠藤崇浩先生の講話を拝聴しました。印象に残るお話がいっぱい詰まっていました。ほんの一部だけですが、メモしておきます。
「仕事とは何だろうか。人の役に立つことをすることではないか。だから『役に立ちたい』という思いで日々を生きることが大事だ。そして、保育者として、教育者として、
①保育の目標(ゴール)をしっかり持つこと。子どもの自立力と共存力を育てるためにどうサポートできるのかをいつも考えること。
②まず、「型」から入ることの大切さを知ってほしい。「お手本」があるからできるのだ。だから、「お手本」に習うということが大事になる。
③「やり方」(マニュアル)より、「あり方」が大切だ。自分は何事にも「前向き」か、「後ろ向き」になっていないか、こういう教師になりたい、こういう人間になろうと、自分を常に成長、向上させていこうという「あり方」を自分に問い続けていくことがとても大事になる。
と遠藤先生は参加のみなさんに語りかけました。
そのうえで、先生がいつもその生き方に学んでいる故小林一三氏(阪急グループの創設者)の考え方を引いて、
小林氏が挙げている①正直、素直であること②礼儀正しくあること③「感即動」つまり「感じたらすぐに動く」の三つを先生自身もモットーにしているが、そうありたいと思いながらなかなか難しいことだと説かれました。そして、ぜひ、理念にそった質の高い保育をめざしてほしいと強調されました。
私自身の講義に先立って聴講しながら、幼児教育にかける情熱あふれる、気迫のこもった遠藤先生のお話に感銘しました。
私の担当の午後は、2人の新人教諭の「SIあそび」保育を私が分析するという方法で進めました。
教材は、まず、年少の「かたちさがし」、図形の単位を「拡散思考」するというものです。「拡散思考」はギルフォード博士の画期的「知能観」です。従来の学校教育の70%は認知と記憶の働きを刺激するものにとどまっていて、創造的思考の根幹とも言うべき「思いつき」「自由な発想」「柔軟な思考」とりわけ「異質なものを組み合わせる」といった思考の訓練がほとんどなされていませんでした。そこで「拡散思考」的課題がもっと用意され、子どもに提供されなければならないというギルフォード博士の提起から「SI理論」(知能構造論)が生み出されたのです。ですから、子どもの着眼をどれほどの幅をもって受けとめることができるのか、そこが教師に問われることになります。こうした教師の「構え」をどう豊かなものにするのか、「拡散思考」という思考活動のむずかしさにふれながら学びを進めていきました。年中の「はめこみえちず」は、ものをじっくり見比べてぴったりの形を選び出すという、図形の単位を評価する課題です。そこで必要とされるのは「集中力」です。新人の先生方でしたが、子どもの集中力を引き出すあるいは生み出すという点で見事だと言えるものでした。学園での「SIあそび」との取り組みが着実に重ねられていることを実感することができてとても心強く思いました。これは、とりもなおさず、遠藤理事長はじめ学園一丸となって「SIあそび」と取り組んでおられること、そして、幼児教育にかける並々ならぬ情熱の賜物だと思いました。

「新型コロナ禍」で全国各園での研修もままならない状況ですが、こうして今回、2つの学園で、みなさんと対面しての研修に臨んで、自身もみなさんから多くの勇気をいただき、「Siあそび」の一層の深化、拡大にむけて邁進しなければと思いを新たにしました。
*ここで一部引用した「SIふりかえりレポート」・毎回の「基本自己評価表」については、その後詳細に読み込んで研修活動に役立てていますが、いずれ何らかの形でみなさまにも役立てていただけるようにしたいと考えています。


『SIあそび』研修センター代表 白濱洋征
                                        2020年7月17日
7月17日、千葉県船橋市の中山あけぼの保育園で同園の姉妹園4園合同の研修会が実施され講演しました。
新型コロナウイルス感染予防の観点から、園児の公開保育ができないため、0~3歳児担当の保育士のみなさんを対象に、子育ての目標「自分を信じ人を信じる子どもを育てる」をテーマにお話しました。このなかでは、とりわけ母子愛着の重要性についてお話ししました。

                            
愛着とは子どもが親から無条件に十分に愛されている実感のことを言います。基本的信頼感と言ってもいいですが、これから精神的に健康に生きていくための「根っこ」になるわけですから、いくら強調しても足りないくらいです。
みなさま熱心に聴いていただけました。久しぶりに保育の現場のみなさまとお会いして、私もこころ励まされました。


ギルフォードSI教育 白濱 泰一郎
                                                                                                                        2020年7月10日
 5月25日に緊急事態宣言が解除され、6月1日から神奈川県横浜市の幼稚園、東京都東大和市にある7園の保育園を中心に
『SIあそび』の保育や定期研修会を再開することになりました。
 今年度は「初任者研修会」がほとんどの会場で中止になったため、各園から「園内研修会」の要請をいただき、兵庫県神戸市、
宮崎県日向市へと、早速「県またぎ」して、出かけました。
園内研修会では、『SIあそび』のねらいや保育の進め方、子どもとの関わり方はもちろんですが、ロールプレイを取り入れています。
1グループ4〜5名に分かれて、まず、指定した単元について「どのような導入教材を作成し、またどのようなことに配慮しながら
進めていけばいいのだろう」という設定で、参加の先生方に指導計画を立てていただきました。
 その後、「保育者」と「子ども」役に分かれて模擬保育です。

 

 先生方は最初は不安そうでしたが、研修を終えた後は「いい経験ができて面白かった」との感想をいただきました。
『SIあそび』の保育、園内研修会の再開、そして何より、また子どもたちと出会い、関わることができて、笑い声、泣き声、時には叫び声?も、とにかく元気いっぱいな声を聴けることを大変嬉しく思いました。
これまで当たり前におこなっていた保育や研修会を、当たり前と思わず、一つひとつを大切にしていきたいと、あらためて思いました。今後も、鹿児島、青森、山梨と「園内研修」で伺わせていただく予定です。
 みなさまと手を携えて、そして、少しでもみなさまのお役に立てるよう、日々努力していかなければと思いを新たにしています。
 これからも、各園でみなさまとお会いするのを楽しみにいたします。
 どうぞ、よろしくお願い申し上げます。   
SIあそびへのいざない
info@siasobi.com
©共育舎(ギルフォードSIあそび)
コンテンツに戻る